銅屋根クロニクル

銅屋根クロニクル No.95

ルーフネット 森田喜晴

日本初の本格クアハウス
片倉館(長野)

諏訪湖では、2022年1月から全面結氷が通算9日間に上り、1月23日に下諏訪町方面に伸びる氷の筋を確認。10センチの厚みの氷が40センチ程せり上がったことから、4年ぶりの御神渡りが期待されていた。しかし節分の3日、今季は御神渡りが現れない「明けの海」が宣言された。…

銅屋根クロニクル No.94

ルーフネット 森田喜晴

「日光の社寺」
世界遺産の光の建築(栃木県)

世界遺産登録されているのは、日光東照宮ではなく、「日光の社寺」すなわち、日光山内に隣接する『二社一寺』=二荒山神社、東照宮、輪王寺の計103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の「建造物群」と、その建造物群を取り巻く「文化的景観」である。ここでいうう、「文化的景観」とは、…

銅屋根クロニクル No.93

ルーフネット 森田喜晴

日本のバーミヤン 摩崖千手観音
大谷寺(栃木県)

大谷寺(おおやじ)は大谷石(凝灰岩)層の洞穴内に本堂を嵌め込んだ日本屈指の洞窟寺院である。大谷石は古くから軽量かつ独特の風合いがあるため建築素材として多方面で重宝されてきた。特に建築家フランク・ロイド・ライトによって帝国ホテル旧本館の内外装に使われ…

銅屋根クロニクル No.92

ルーフネット 森田喜晴

日本初甘柿発見の寺は関東の高野山
王禅寺(神奈川県)

星宿山蓮華蔵院王禅寺(おうぜんじ)は、神奈川県川崎市麻生区にある真言宗豊山派の寺院で、「王禅寺」はこの寺一帯の地名にもなっている。…

銅屋根クロニクル No.91

ルーフネット 森田喜晴

名古屋城天守から市・県庁舎の銅屋根をみる
名古屋市庁舎・愛知県庁舎(愛知県)

名古屋城の見事な緑青屋根を前にすると、まぢかに建つ庁舎の屋根に気づくことはないが、名古屋城天守から見渡せば、市庁舎高塔の屋根や県庁舎の天守風屋根は、しっかり存在感を示している。…

銅屋根クロニクル No.90

ルーフネット 森田喜晴

日本三大怨霊の筆頭・崇徳天皇を祀る蹴鞠の神宮
白峯神宮(京都)

蹴鞠と和歌の宗家である飛鳥井家の邸宅跡に建立されたことから、蹴鞠のひいてはサッカーの聖地として有名になってしまった白峯神宮。実は、第75代 崇徳天皇を祀るために、明治元年に明治天皇の勅願によって社殿が新造された新しい神社である。…

銅屋根クロニクル No.89

ルーフネット 森田喜晴

日本最大・美しいモスクの鉛屋根
東京ジャーミィ(東京)

東京ジャーミィは、代々木上原駅から徒歩五分、井の頭通り沿いにある、日本最大のモスク(イスラム教寺院)である。ジャーミィとは「集会」という意味。元来、金曜昼の集団礼拝が行われる大規模モスクのことを、小規模なモスクと区別して集会モスクと呼び、現代のトルコでは…

銅屋根クロニクル No.88

ルーフネット 森田喜晴

首都の中枢、52階段の上は神仏習合の神社
山王日枝神社(東京都)

江戸の総氏神であり、三大祭り「山王まつり」で有名な山王日枝神社。首都の中枢永田町。首相官邸、国会議事堂を左右に見て山王坂を下ると、高層ビルの間にちょっと珍しい鳥居が見える。笠木の上に三角の屋根(破風)が乗る独特の山王鳥居。…

銅屋根クロニクル No.87

ルーフネット 森田喜晴

江戸開城密議の寺で新旧様式の銅板屋根を見る
池上本門寺(東京都)

長栄山池上本門寺は東京都大田区にある日蓮宗の大本山。
日蓮は、弘安5年棲みなれた身延山から、病気療養のため常陸の湯に向かう途中、武蔵国池上(現在の東京都大田区池上)の郷主・池上宗仲の館で亡くなった。池上宗仲は…

銅屋根クロニクル No.86

ルーフネット 森田喜晴

雨を呼ぶ蓑亀の神社 萱野神社(滋賀県)

萱野神社(かやのじんじゃ)は、滋賀県大津市JR瀬田駅にある神社。神紋は「蓑(みの)亀」。「九帝王宮(九帝王社)」「九大王社」とも称される。今でこそ、普通列車しか止まらない駅に面した小さな神社だが、かつては各時代の武将や代々の膳所城主さらに…

銅屋根クロニクル No.85

ルーフネット 森田喜晴

鹿児島の総氏神様 祭神は島津斉彬 照国神社(鹿児島県)

照国神社(てるくにじんじゃ)は、鹿児島県鹿児島市の中心部、照国町にある神社。入口にある高さ19.8mの大鳥居の向こう天文館に建ち並ぶビル群が見えて、なかなか印象的な景観である。旧社格は別格官幣社。創建は文久2年(1862)。本殿の様式はRC造一間社流造、屋根は銅板葺き…

銅屋根クロニクル No.84

ルーフネット 森田喜晴

「生かし取り」の二重化工法でよみがえった聖獣の屋根
大倉集古館(東京都)

明治・大正期に財を成し、大倉財閥を創始した大倉喜八郎が長年収集した古美術・典籍類を収蔵・展示するため、邸宅の一角に1917年(大正6年)に財団法人大倉集古館として開館した日本初の私立美術館とされる。開館まもない1923年(大正12年)、関東大震災によって…

銅屋根クロニクル No.83

ルーフネット 森田喜晴

免振改修なった「なさけありまの水天宮」
水天宮(東京)

祭神として、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、安徳天皇、建礼門院、二位の尼(平時子)を祀るが、水と子供を守護し、水難除け、漁業、海運、農業、水商売、とりわけ安産、子授け、子育てについての神徳・御利益が信仰の対象である。…

銅屋根クロニクル No.82

ルーフネット 森田喜晴

天孫降臨の神々を祀る「西の日光」
霧島神宮(鹿児島)

鹿児島空港から車で30分、JR霧島神宮駅からなら10分弱。真っ赤な神橋を渡り、老杉に覆われた参道を抜け、最後の階段を半分ほど登ると三の鳥居の奥に濃緑の塊が拡がる。中心部には明るい穴が開いていて、そこに向かって進んでゆくと…

湯島天満宮[湯島天神]

銅屋根クロニクル No.81

ルーフネット 森田喜晴

巨大な隅切り方形屋根にガラリの王冠
国技館(東京都)

大相撲の聖地・国技館。その大屋根は四角形の隅を落とした隅切り方形という形である。大鉄傘と呼ばれる天井高35mの鉄骨屋根の重さは3,000トンを超える。屋根の一辺の長さは94m、表面をおおう銅版も、幅20cm、長さ3mの超大型サイズで…

湯島天満宮[湯島天神]

銅屋根クロニクル No.80

ルーフネット 森田喜晴

怪力の神と学問の神を祀る
湯島天満宮[湯島天神](東京都)

学問の神様、泉鏡花の「婦系図」、湯島の白梅、富くじ、鷽替(うそかえ)などで有名だが、現在では梅の名所としてひときわ人気が高い。創建は458年。菅原道真を勧請したのは文和4年(1355)である。以来多くの学者、文人に崇敬されている。…

京都市京セラ美術館

銅屋根クロニクル No.79

ルーフネット 森田喜晴

最古の公立美術館の「保存と活用」
京都市京セラ美術館(京都府)

1933(昭和8)年に開館して80年間あまり、今や現存する日本で最も古い公立美術館建築として知られる「京都市美術館」開館当時の建築様式や外観を生かしながら現代的な機構を加えてリニューアル。京都市京セラ美術館の名前で、2020年6月19日に京都府民限定を解除し …

八坂神社

銅屋根クロニクル No.78

ルーフネット 森田喜晴

京都のややこしさを象徴する疫病除けのスーパースター
八坂神社(京都府)

「祇園社」と呼ばれた八坂神社は、祇園信仰の中心だった。祇園信仰の神は牛頭天王(ごずてんのう)。古代インド・コーサラ国にあった僧院・祇園精舎の守護神とされる。地元民の通称は「祇園さん」。祇園祭は、千百年余の伝統を有する八坂神社の祭礼である。 …

銅屋根クロニクル No.77

ルーフネット 森田喜晴

夫婦の創造神を祀る延命長寿の古社
多賀大社(滋賀県)

琵琶湖の東、近江鉄道多賀大社駅前から続く参道「絵馬通りを」歩くこと約5分、名物「糸切り餅」の老舗を過ぎれば、廃仏毀釈で多賀大社から切り離された阿弥陀如来坐像を祀る真如寺は近い。そこから車戸川にぶつかって、右に曲がれば太閤橋の先 …

銅屋根クロニクル No.76

ルーフネット 森田喜晴

もてなしドームの向拝は銅屋根の鼓門
金沢駅(石川県)

金沢の新名所となった金沢駅兼六園口。2005年(平成17年)3月20日、北陸新幹線の金沢延伸に合わせた駅周辺整備事業によって、当時東口と呼ばれていた位置に巨大な総ガラス製ドーム「もてなしドーム」と木製の「鼓門」が完成した。鼓の皮にあたる部分すなわち屋根は銅板葺きだ。…

銅屋根クロニクル No.75

ルーフネット 森田喜晴

鎮守の杜にたたずむ招魂の社
福岡県護国神社(福岡県)

祭神は、明治維新から大東亜戦争に至る福岡県出身の戦没者の霊、13万柱が鎮座する。
昭和18年4月30日、元福岡城外練兵場に建立された。
護国神社とは国事や戦争殉難者の霊を祀(まつ)った神社。 …

銅屋根クロニクル No.74

ルーフネット 森田喜晴

街中パワフル神社の不思議な縦並び社殿
住吉大社(大阪)

「海の神」として信仰される住吉明神。正しくは、底筒男命・中筒男命・表筒男命といい、 イザナギノミコトのミソギハラエの際、海から現れた神で、神功皇后摂政11年(西暦211年)、大和政権の玄関口にあたるこの地、難波(なにわ)に鎮座したと伝えられる。 …

銅屋根クロニクル No.73

ルーフネット 森田喜晴

歴史が凝縮された銅屋根づくしの境内
鎮守の森は都会のオアシス 生田神社(兵庫県)

JR や私鉄各線の三ノ宮駅から北へ徒歩10 分、生活に溶け込んだ、生田神社が祀るのは、天照大神の和魂(にぎみたま)あるいは妹神と伝えられる稚日女尊(ワカヒルメノミコト)。
稚くみずみずしい日の女神であり、物を生み育て万物の成長を加護する神とされる。機織り(はたおり)の女神でもある。…

銅屋根クロニクル No.72

ルーフネット 森田喜晴

新しい本堂から平安の浄土庭園を夢想する
毛越寺(もうつうじ)(岩手県)

岩手県南部、JR平泉駅から徒歩 7 分、平泉町にある天台宗の寺で、山号は医王山。嘉祥 3 年(850)円仁の開基。藤原基衡、秀衡親子が堂塔を造営し、後鳥羽上皇の勅願寺となるなど、中尊寺と並んで藤原期の東北文化の中心地として繁栄した。その後、幾度か火災にあったが再建され、明治維新後は延暦寺の末寺となった。…

銅屋根クロニクル No.71

ルーフネット 森田喜晴

修験道総本山の銅屋根
聖護院門跡(しょうごいんもんせき)(京都府)

千枚漬けの聖護院蕪・大根・キュウリといったブランド野菜、さらには元祖争いが続く八つ橋の名前につけられた「聖護院」。御所から鴨川にかかる荒神橋を渡り、大文字に向かって15分程度。京都市左京区聖護院中町にある修験道・山伏の寺の名前でもある。…

68~70は欠番となります。

銅屋根クロニクル No.67

ルーフネット 森田喜晴

こだわり蕎麦屋のこだわり屋根
みずほ の蕎舎(茨城県)

茨城県筑西市(旧明野町)にあった築 150 年以上の農家を移築したもの。もともとは茅葺き屋根だったのだが、建物内で火を使用するため、茅葺き屋根が認められず、銅板葺きとなった。…

銅屋根クロニクル No.66

ルーフネット 森田喜晴

「みなとオアシス」の屋根は玄昌石と銅板葺き
新潟市歴史博物館(新潟県)

長岡市にある新潟県立歴史博物館と間違えやすい名前だが、こちらは新潟駅から車で10 分ほど。みなとオアシスエリアの広い庭に囲まれて建っている。新潟市歴史博物館本館はSRC3階建て、延床面積約5500㎡。外装は木造モルタル仕上げの二代目市庁舎にならって…

銅屋根クロニクル No.65

ルーフネット 森田喜晴

ギヤマンと銅板で覆われた和漢洋ミックス異色の門
尾山神社(石川県)

尾山神社(おやまじんじゃ)は、石川県金沢市尾山町に所在する神社。江戸時代後期から明治にかけて、各地で藩祖を祀った神社が創建された。尾山神社は加賀百万石の藩祖である前田利家と妻お松の方を主祭神とし、1873年の創建。ご利益は「文武両道」「必勝」「夫婦円満」「子宝安産」だ。…

銅屋根クロニクル No.64

ルーフネット 森田喜晴

かつて120の堂宇が並び、3000人の学僧が学んだ大寺院
増上寺(東京都)

増上寺(ぞうじょうじ)は、東京都港区芝公園四丁目にある浄土宗の寺院。山号は三縁山。三縁山広度院増上寺(さんえんざん こうどいん ぞうじょうじ)と称する徳川家の菩提寺である。…

銅屋根クロニクル No.63

ルーフネット 森田喜晴

あぶり餅、玉の輿でにぎわう 平安の疫社
今宮神社(京都府)

京都市北区紫野今宮町に鎮座する。創祀(そうし)は正暦五年(994)。祭神は大国主命、事代主(ことしろぬし)命、稲田姫(いだひめ)命の三柱。健康長寿・良縁開運の社とされる。桓武天皇による平安建都(794)以前よりこの地には、疫病を鎮めるため…

銅屋根クロニクル No.62

ルーフネット 森田喜晴

二重螺旋の重要文化財 会津さざえ堂(福島県)

会津さざえ堂の二重螺旋構造に関して、昭和40年に学術実測調査を行った故小林文次博士(日本大学理工学部教授)は、建築家僧・郁堂の感性を「ダビンチにつながる天才的な創造力」と激賞した。また2009年、「会津さざえ堂を愛する会」が東京で行った…

銅屋根クロニクル No.61

ルーフネット 森田喜晴

天神さんもお慶び~爛漫のキリシマと旬のタケノコ~
長岡天満宮(京都府)

名物はタケノコと、キリシマツツジ。京都駅から大阪に向かってJR で10 分ほど。かつては京都府乙訓郡長岡京、現在は京都府長岡京市。長岡天満宮の所在は、延暦3年(784)桓武天皇が平城京から遷都し、長岡京を造営したところだ。地元では「天神さん」といえば…

銅屋根クロニクル No.60

ルーフネット 森田喜晴

現存するのは札幌と、この名古屋旧控訴院
名古屋市市政資料館(愛知県)

大正11年(1922)当時の名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所として建設。赤煉瓦と白い花崗岩、緑青の銅板、天然スレートの黒が織りなす荘重で華やかなネオ・バロック様式の建築は、隣接する名古屋城と一体となり、地域のシンボルとして…

銅屋根クロニクル No.59

ルーフネット 森田喜晴

60年振りに国宝本堂の銅板屋根葺き替え
比叡山延暦寺(滋賀県)

「延暦寺(えんりゃくじ)」とは、比叡山山中1700 ヘクタールの境内に点在する100 の堂宇の総称である。延暦寺という一棟の建造物があるわけではなく、山内を地域別に、東の「東塔(とうどう)」、西の「西塔(さいとう)」、北の「横川(よかわ)」の三つに分け…

銅屋根クロニクル No.58

ルーフネット 森田喜晴

「ちゃん塗り」が復活した巨大神殿
出雲大社(島根県)

出雲大社(いずもおおやしろ)は、島根県出雲市大社町杵築東にある神社。祭神は大国主大神。「だいこくさま」である。古代より杵築大社(きずきたいしゃ、きずきのおおやしろ)と呼ばれていたが、明治4年(1871)に出雲大社と改称。出雲大社の公式サイトには…

銅屋根クロニクル No.57

ルーフネット 森田喜晴

繊細にして荘厳
戦いの神を祀る美しい本殿
香取神宮(千葉県)

千葉県北東部、香取市香取に鎮座する下総国一宮(しもふさのくにいちのみや)・香取神宮。茨城県鹿嶋市の鹿島神宮(銅屋根クロニクル 35 で紹介。祭神はタケミカヅチ)と、千葉県香取市の香取神宮(祭神はフツヌシ)は…

銅屋根クロニクル No.56

ルーフネット 森田喜晴

金閣・銀閣・祇園閣
銅閣造営を目指した大倉・伊東ペアの結論
大雲院・祇園閣(京都府)

京都・祇園、丸山公園音楽堂の西、高台寺の北隣に位置する祇園閣は、1928年( 昭和3年) に建築された鉄筋コンクリート造三階建。高さ百二十尺(36m)、鉾先には金鶴が輝く。大倉財閥の設立者である大倉喜八郎が建てた…

銅屋根クロニクル No.55

ルーフネット 森田喜晴

なぜルーファーにとって特別な神社なのか
近江神宮 その2(滋賀県)

それは近江神宮の祭神である天智天皇が小倉百人一首の第1番歌「秋の田の かりほの庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ」の歌を詠んだからです。
天智天皇を祀る滋賀県近江神宮の…

銅屋根クロニクル No.54

ルーフネット 森田喜晴

昭和の勅祭社はかるたの聖地
近江神宮(滋賀県)

近江神宮は第38代天智天皇を祀り、天智天皇の古都・近江大津宮跡に鎮座する。全国16社の勅祭社の1社であり、4月20日の例祭には天皇の名代として宮中より勅使が遣わされる。鎮座は昭和15年11月7日であり…

銅屋根クロニクル No.53

ルーフネット 森田喜晴

三千人の僧兵を傭した天台の大寺
大山寺(だいせんじ)(鳥取県)

天台宗別格本山角磐山大山寺は712年奈良時代金連(きんれん)上人によって創建された神仏習合の大寺院であった。行者達の荒修行の場として崇拝され、平安末期、室町時代には、天台宗山岳仏教の修験場として…

銅屋根クロニクル No.52

ルーフネット 森田喜晴

兎神社の屋根は高級缶詰 岡崎神社(京都府)

京都市左京区岡崎東天王町に鎮座する岡崎神社。別名「東天王」。御所の南側の丸太町通と、東山の麓を南北に走る白川通りが交差するところが東天王町。ここは永観堂、南禅寺への入り口でもある。平安神宮の北、丸太町通に…

銅屋根クロニクル No.51

ルーフネット 森田喜晴

三条高倉界隈で辰野式建築めぐり
京都文化博物館[旧日本銀行京都支店](京都府)

京都府京都文化博物館(旧日本銀行京都支店)は1903年(明治36年)9月着工、1906年(同39年)6月に竣工した。設計は東京駅などを設計した明治時代を代表する建築家、辰野金吾と弟子の…

銅屋根クロニクル No.50

ルーフネット 森田喜晴

真夜中の銅屋根ウォッチング 江島神社初詣という選択 江島(えのしま)神社(神奈川県)

江島神社は、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)を祀る「辺津宮(へつみや)」、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)を祀る「中津宮」、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)を祀る「奥津宮」の三姉妹の…

銅屋根クロニクル No.49

ルーフネット 森田喜晴

虎ノ門の「こんぴらさん」は霊獣四神が守る
虎ノ門金刀比羅宮(東京都)

象頭山(ぞうずさん)の中腹に鎮座にする「さぬきのこんぴらさん」金刀比羅宮(ことひらぐう)は海の守護神である大物主を祀る。江戸中期以降、「金毘羅船々 追い手に帆掛けて シュラシュシュシュ」と歌いながら…

銅屋根クロニクル No.48

ルーフネット 森田喜晴

再建された日本最大規模のカトリック教会
浦上天主堂(長崎県)

カトリック浦上教会(旧称・浦上天主堂)は長崎市にあるカトリック教会とその聖堂。聖堂は、「うらかみてんしゅどう」の名で知られており、長崎市の観光名所のひとつである。昭和20年(1945)に長崎への原爆投下によって破壊されたが…

銅屋根クロニクル No.47

ルーフネット 森田喜晴

地味にカラフル 秋の夕刻色づく屋根
笠間稲荷神社(茨城県)

JR笠間駅から約2キロ、徒歩20分弱。バスならば「笠間神社」バス停で降りて、うどん屋や饅頭屋が軒を連ねる門前通りを少し歩けば左手に一の鳥居が見える。住所は茨城県笠間市笠間1。二の鳥居をくぐれば右手に…

銅屋根クロニクル No.46

ルーフネット 森田喜晴

12月14日は四十七士討ち入りの日、忠臣蔵の日
忠臣蔵の神社 大石神社(京都府)

毎年12月14日は高輪の泉岳寺と播州赤穂が賑やかになる。赤穂市の大石神社は大正元年、大石内蔵助良雄はじめ四十七義士を祀り創建された。境内には国指定史跡の大石邸長屋門や庭園、義士ゆかりの…

銅屋根クロニクル No.45

ルーフネット 森田喜晴

三鷹の森の銅屋根神社 三鷹八幡大神社(東京都)

一の鳥居、二の鳥居をくぐると、平成23年清水建設設計施工で竣工した堂々たる楼門がそびえる。耐久性を考慮し良質の吉野檜を使用、この屋根も銅板葺きだ。左側面の銘板には…

銅屋根クロニクル No.44

ルーフネット 森田喜晴

初の国宝指定洋風建築にして現存する最古の教会堂
大浦天主堂(おおうらてんしゅどう)(長崎県)

長崎市南山手のカトリックの教会堂。1865年(元治2年) に建立された日本最古の現存するキリスト教建築物で、正 式名は日本二十六聖殉教者堂。 1953年(昭和28年) に国宝指定。…

銅屋根クロニクル No.43

ルーフネット 森田喜晴

海上から日本三景を望み、日本三鳥居をくぐって、日本三舞台に立つ 厳島神社の大鳥居(広島県)

厳島=宮島は周囲31キロ。松島、天橋立とならんで安芸の宮島は日本三景のひとつとして有名な島です。古くは「伊都岐島神社」と記され、全国に約500社ある厳島神社の総本社でもあり、ユネスコの世界文化遺産に…

銅屋根クロニクル No.42

ルーフネット 森田喜晴

国内で唯一現存する府県会議事堂の遺構
新潟県政記念館(新潟県)

新潟県政記念館は、明治16年(1883)に新潟県会議事堂として建設され、昭和7年(1932)に新設の県庁舎内に議場が移されるまで、県政審議の場として役割を果たした。 その後、昭和22年(1947)に地方自治法が改正され…

銅屋根クロニクル No.41

ルーフネット 森田喜晴

名君 青山忠良が寄進したのは丹波篠山 花の舞台 春日神社(兵庫県)

 「春日」を社名に持ち春日神を祭神とする神社は、 全国に約1,000社あり、奈良県奈良市の春日大社を総本社とする。今回の春日神社(かすがじんじゃ)は、 兵庫県篠山市黒岡75にある神社。奈良の春日大社から…

銅屋根クロニクル No.40

ルーフネット 森田喜晴

旧水戸城 唯一の生き残り 薬医門(茨城県)

旧水戸城の現存する唯一の建造物である薬医門。茨城県指定有形文化財第66号。昭和58年3月18日指定。威厳のある量感たっぷりの城門である。昭和56年、移築の際、屋根を元の茅葺き屋根の形に戻し…

銅屋根クロニクル No.39

ルーフネット 森田喜晴

多摩の銅屋根ウォッチング隠れスポット
妙福寺(東京都)

武州多摩郡三輪村の妙福寺。現在の地名は東京都町田市 三輪である。
「長祐山妙福寺」の開山は1391年。足利将軍が幕府を開き、明と国交を開いた頃にあたる。身延山久遠寺を総本山とする日蓮宗の…

銅屋根クロニクル No.38

ルーフネット 森田喜晴

美人山「畝傍(うねび)」を背に広がる昭和神宮建築の粋 橿原(かしはら)神宮(奈良県) 

日本書紀において奈良・橿原は日本建国の地と記された。さらに天照大神・あまてらすおおかみの血を引く「神倭伊波禮毘古命・かむやまといわれびこのみこと( 後の神武天皇) が、 国づくりをめざして…

銅屋根クロニクル No.37

ルーフネット 森田喜晴

「和風」の制約に盛り込まれた洋風の遊び
京都市美術館(京都府)

昭和8年11月、東京都美術館に次ぐ日本で二番目の大規模公立美術館として設立。昭和3年に京都で挙行された天皇即位の大典の記念事業として、関西財界や市民の協力により「大礼記念京都美術館」の名称で…

銅屋根クロニクル No.36

ルーフネット 森田喜晴

永平寺と並ぶ曹洞宗大本山 總持寺(神奈川県)

總持寺(そうじじ)山号は諸嶽山(しょがくさん)。本尊は釈迦如来。瑩山禅師によって開創され、明治31年まで、石川県鳳至郡門前町にあったが、この年の4月13日夜、本堂の一部より出火、多くの伽藍が…

銅屋根クロニクル No.35

ルーフネット 森田喜晴

神武天皇元年創建 関東最古の大神社
鹿島神社(茨城県)

鹿島神宮は、古文書では神武天皇元年(紀元前660年) の創建と伝えられている。現在、神宮と称される神社は10 を超えるが、平安時代中期の延長五年(927)に編纂された神名帳である「延喜式」の中で「神宮」と記されて…

銅屋根クロニクル No.34

ルーフネット 森田喜晴

「長崎くんち」の銅屋根神社 諏訪神社(長崎県)

長崎の著名建築、社寺仏閣というと、グラバー邸や国宝の崇福寺、大浦天主堂などだが、銅屋根クロニクルとしてのお勧めは諏訪神社である。有名な長野の諏訪大社ではなく、長崎の…

銅屋根クロニクル No.33

ルーフネット 森田喜晴

緑青屋根の回廊で松と屋根の緑グラデーションを愛でる 白山神社( 新潟県)

建立の記録は延喜(901~) とも寛治(1087~) とも。本殿は正保元年(1644) 宝亀院住僧賢尊 が再興を計画、正保四年六月十八日に三間流造の本殿が竣工した。このとき藩主牧野忠成は能を献じたと記録されている。以来…

銅屋根クロニクル No.32

ルーフネット 森田喜晴

博多の祇園山笠はお櫛田さまの祭り 櫛田神社(福岡)

櫛田( くしだ) 神社は博多総鎮守。中殿に大幡主大神、左殿に天照皇大神、右殿に素盞嗚大神(スサノオノミコト)を祀る。770 年の伝統を誇り、全国的に知られる博多祇園山笠は…

銅屋根クロニクル No.31

ルーフネット 森田喜晴

野太い本瓦棒葺きの本堂に度肝を抜かれる
筑波山神社(茨城県)

筑波山神社は筑波山を境内とした、古代山岳信仰に始る古社である。男体山頂(871m)に筑波男大神(イザナギノミコト伊弉諾尊)を、女体山頂(877m)に筑波女大神(イザナミノミコト伊弉冊尊)を祀っている…

銅屋根クロニクル No.30

ルーフネット 森田喜晴

重文・京都ルネサンスの館は桜の名所
京都府庁旧本館(京都府)

明治37年(1904)12月20日に竣工した京都府庁旧本館は、昭和46年まで京都府庁の本館として使用された。現在も執務室や会議室として活用されており、創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古のもの…

銅屋根クロニクル No.29

ルーフネット 森田喜晴

参道(月見坂)に並び立つ諸堂は
銅屋根ギャラリー 中尊寺(岩手県)

岩手県西磐井郡平泉町にある天台宗東北大本山の寺院。山号:関山(かんざん)、本尊は阿弥陀如来。寺伝では円仁が開山、その後貞観元年 (859 年) に清和天皇から「中尊寺」の額を賜ったという。実質的な開基は…

銅屋根クロニクル No.28

ルーフネット 森田喜晴

金赤の稲荷は今や世界的観光名所
伏見稲荷大社(京都府)

全国に約 3 万社あるといわれている稲荷神社の中で「伏見稲荷大社」は総本宮にあたる。 古くは朝廷が雨乞いや止雨と共に五穀豊穣を祈り、国の安穏を願ってきた。 「母大政所殿の病悩平癒祈願が成就すれば一万石奉加する」、と記した秀吉の"命乞いの願文" も伝来している。秀吉の願いは…

銅屋根クロニクル No.27

ルーフネット 森田喜晴

「北陸の法隆寺」と称される禅宗の国宝大伽藍は鉛と銅の饗宴 瑞龍寺(富山県)

富山県唯一の国宝がある寺・高岡山瑞龍寺。
住宅街に突然現れる総門をくぐると、杮(こけら)葺きの山門鉛瓦葺きの仏殿、銅板葺きの法堂、3つの国宝が一直線に並ぶ。左右に禅堂と大庫裏を置き、周囲を回廊で結ぶ中国の寺院建築を模して建立された。「禅宗伽藍をまねるのであれば、富山県高岡市の瑞龍寺を見てこいと」…

銅屋根クロニクル No.26

ルーフネット 森田喜晴

雪を頂く富士に例えられる鉛屋根 金沢城(石川県)

加賀百万石、前田家の居城である金沢城の屋根は日本にただ2事例という材料で葺かれている。それは鉛瓦。金沢城の正門にあたる石川門は昭和25年(1950)に重文に指定されている。前田利家によって慶長4年(1599)築城された金沢城の建物は何度も火災にあい焼失したが…

銅屋根クロニクル No.25

ルーフネット 森田喜晴

福岡市赤煉瓦文化館
旧 日本生命保険相互会社九州支店(福岡県)

福岡市赤煉瓦文化館は昭和41年まで日本生命保険相互会社福岡支店として使用されていた。明治末期の本格的な煉瓦建築として価値が高く、昭和47年3月に重要文化財に指定された。同年12月福岡市が買収し、福岡市歴史資料館として活用するため昭和47年に大規模な改修工事が行われた…。

銅屋根クロニクル No.24

ルーフネット 森田喜晴

大阪天満宮(大阪府)

大阪市北区に鎮座する大阪天満宮(おおさかてんまんぐう)は、大阪市民からは「天満(てんま)の天神さん」と呼ばれ親しまれている。毎年7月24日から25日にかけて行われる天神祭は京都・祇園祭、東京・神田祭と並んで日本三大祭りの一つである…。

銅屋根クロニクル No.23

ルーフネット 森田喜晴

大阪府立中之島図書館(大阪府)

大阪府内に2館ある府立図書館のひとつで、大阪府立中央図書館(東大阪市)が一般書から学術書まで幅広い分野の本を所蔵しているのに対し、中之島図書館は古文書や大阪関連の文献、ビジネス関係分野の書籍・資料に特化している。大阪府立中之島図書館の蔵書数は約55万冊…。

銅屋根クロニクル No.22

ルーフネット 森田喜晴

小石川湯立坂のあかがね御殿 旧磯野家住宅(東京)

明治・大正の時代の山林王・磯野敬が自邸として建てた木造3階建ての和風建築。1912年(大正元年)竣工。銅板葺きの屋根、銅板張りの外壁のため銅御殿(あかがねごてん)」と呼ばれる。関東大震災や戦災にも耐えた…。

銅屋根クロニクル No.21

ルーフネット 森田喜晴

「赤れんが庁舎」・北海道庁旧本庁舎(北海道)

北海道庁旧本庁舎。明治21年竣工。重要文化財。設計は北海道庁の主任技師平井晴二郎。明治42年に火災で内部は全焼、昭和42年に創建時の姿に復元され「道庁赤レンガ庁舎」、「赤れんが」と呼ばれ親しまれている…。

銅屋根クロニクル No.20

ルーフネット 森田喜晴

大崎八幡宮(宮城)

大崎八幡宮の社殿は、仙台藩祖・伊達政宗の命により慶長九年から十二年にかけ、豊臣家お抱えの、当時最高レベルの匠達によって造営された。権現造りのこの社殿は安土桃山時代の我が国唯一の遺構として…。

銅屋根クロニクル No.19

ルーフネット 森田喜晴

熱田神宮(愛知)

熱田神宮の祭神は「熱田の大神」。熱田の大神とは、三種の神器の1つ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)である。剣は日本武尊(やまとたけるのみこと)の命を救うまでは「天叢雲剣(あめのむらくもつるぎ)」とよばれた…。

銅屋根クロニクル No.18

ルーフネット 森田喜晴

三嶋大社(静岡)

創建の時期は不明。三島市内中央に位置し、鬱蒼とした森に囲まれている。奈良・平安時代の古書にも記録が残り、三嶋神は東海随一の神格と考えられ、平安時代中期「延喜の制」では、「名神大」に列格され…。

銅屋根クロニクル No.17

ルーフネット 森田喜晴

西本願寺伝道院(京都)

 「西本願寺伝道院」は、伊東忠太の設計により、真宗信徒生命保険会社の本社屋として1912年竣工した。その後、時代とともに銀行、事務所、研究所、診療所と用途を変え、1973年に浄土真宗の布教使を育成する伝道院となった…。

銅屋根クロニクル No.16

ルーフネット 森田喜晴

静岡浅間神社

静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)通称「おせんげんさま」は神部(かんべ)神社・浅間(あさま)神社・大歳御祖(おおとしみおや)神社の三社からなり、その総称が「静岡浅間神社」である…。

銅屋根クロニクル No.15

ルーフネット 森田喜晴

日光旧田母沢御用邸(栃木)

栃木県日光インターチェンジから3.5km。日光旧田母沢御用邸は、嘉仁親王(後の大正天皇)の静養のために明治32年(1899年)に造営、その後、大正天皇即位に伴って、大正7年から9年にかけての大規模な増改築を経て…。

銅屋根クロニクル No.14

ルーフネット 森田喜晴

リズミカルな屋根を彩る緑青瓦と金鯱

国内に残る城の中に、かつては杮葺(こけらぶき)の屋根を持つ天守(てんしゅ)もありましたが、現存する天守の屋根はほとんど瓦で葺かれています。
天守の屋根に金属を使うのは、関ヶ原の合戦以降になります…。

銅屋根クロニクル No.13

ルーフネット 森田喜晴

三博の屋根を彩る緑の縁(下)

トーハク(東京国立博物館)、キョーハク(京都国立博物館)、ナラハク(奈良国立博物館)の「サンハク「三博」の建物を設計した片山東熊(かたやまとうくま)の屋根の続編です…。

銅屋根クロニクル No.12

ルーフネット 森田喜晴

三博の屋根を彩る緑の縁(上)

「三博」といってもクリスマスの降誕劇で子供たちが扮する東方の「三博士」ではありません。トーハク(東京国立博物館)、キョーハク(京都国立博物館)、ナラハク(奈良国立博物館)の「サンハク」のことで…。

銅屋根クロニクル No.11

ルーフネット 森田喜晴

日光東照宮(栃木)

日光東照宮は徳川家康の霊廟として元和3年(1617年)に創建されました。「日光を見ずして結構といえぬ(河竹黙阿弥)」と称されるほどの「豪華絢爛」、人によれば「コテコテ」、あるいは「寛永バロック調」になったのは…。

銅屋根クロニクル No.10

ルーフネット 森田喜晴

赤坂迎賓館 赤坂離宮(東京)

迎賓館赤坂離宮:1909年(明治42年)に東宮御所として、ジョサイア・コンドルの弟子で宮廷建築家、片山東熊の設計により建てられた。 本館の構造:鉄骨補強煉瓦石造、地上2階(地下1階)。 延床面積:1万5000平方メートル…。

銅屋根クロニクル No.9

ルーフネット 森田喜晴

北野天満宮(京都)

北野天満宮は、現在、全国各地におよそ一万二千社とも言われる菅原道真を祀(まつ)った神社の総本社で、親しみを込めて「北野の天神さま」と、また地元では単に「天神さん」と呼ばれている。天満宮の縁起によれば…。

銅屋根クロニクル No.8

ルーフネット 森田喜晴

湯島聖堂(東京)続編-樋

寛政11年老中松平定信の寛政の改革で、朱子学は官学となりその象徴である湯島聖堂は拡張され最大規模となった。同時に建物全体が黒でおおわれる。壁や扉は黒漆で塗られた元禄の当初の朱塗りが何故黒になったのか…。

銅屋根クロニクル No.7

ルーフネット 森田喜晴

湯島聖堂(東京)前編-屋根

寛永9年(1632年)、尾張中納言徳川義直は、幕府の儒臣・林羅山のために上野忍ヶ岡の林邸内に孔子廟を建てた。これが湯島聖堂の始まりである。また元禄3年(1690年)5代将軍徳川綱吉は儒学の振興を図るため…。

銅屋根クロニクル No.6

ルーフネット 森田喜晴

横浜市開港記念会館(神奈川)

横浜市開港記念会館は、横浜開港50周年を記念して、横浜市民からの寄付により建設された。大正6(1917)年6月30日に竣工し、翌7 月1日に「開港記念横浜会館」として開館した。同記念館は…。

日本ハリストス正教会教団復活大聖堂(東京)

銅屋根クロニクル No.5

ルーフネット 森田喜晴

日本ハリストス正教会教団復活大聖堂(東京)

東京都千代田区神田駿河台のニコライ堂。「ニコライ堂」は 通称。日本に正教会の教えをもたらしたロシア人修道司祭(のち大主教)聖ニコライにちなむ。正式名称は「日本ハリストス正教会教団復活大聖堂」で…。

中之島公会堂(大阪)

銅屋根クロニクル No.4

ルーフネット 森田喜晴

中之島公会堂(大阪)

大阪市中央公会堂は1911(明治44)年に大阪・北浜の株仲買人だった岩本栄之助氏から公会堂のために寄付された100万円をもとに建設された。大正7年に完成したネオ・ルネッサンス様式の建築で…。

築地本願寺(東京)

銅屋根クロニクル No.3

ルーフネット 森田喜晴

築地本願寺(東京)

築地本願寺は元和3年(1617)西本願寺派の関東における根本道場として浅草に創建されたが、明暦3年(1657)の振り袖火事により焼失、その後海辺を埋め立て本堂が建立されたが…。

大坂城天守閣(大阪府)

銅屋根クロニクル No.2

ルーフネット 森田喜晴

大坂城天守閣(大阪府)

豊臣秀吉が1583年に築いた大阪城は、1931(昭和6)年、大阪市民の協力を得て復元された。施工は大林組。復興した天守 閣もその後60数年の歳月を経て…。

すべての瓦を下ろした正倉院正倉

銅屋根クロニクル No.1

ルーフネット 森田喜晴

すべての瓦を下ろした正倉院正倉

今回から「銅屋根クロニクル」として、銅板や銅屋根をめぐる話題を掲載していきます。第1回目は奈良の正倉院です。銅板とは関係がないようですが…。

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