No.10

赤坂迎賓館 赤坂離宮(東京)

(1/1) ルーフネット 森田喜晴

迎賓館赤坂離宮:1909年(明治42年)に東宮御所として、ジョサイア・コンドルの弟子で宮廷建築家、片山東熊の設計により建てられた。

赤坂迎賓館 赤坂離宮(東京)

本館の構造:鉄骨補強煉瓦石造、地上2階(地下1階)。 延床面積:1万5000平方メートル。屋根は銅板葺き。
しかし皇太子嘉仁親王(後の大正天皇)がこの御所を使用することはほとんどなく、名称も赤坂離宮と改められた。その後、国際関係の緊密化により外国の賓客を迎えることが増え、それまで迎賓館として使用していた港区芝白金台の旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)は手狭になったため、1967年(昭和42年)に旧赤坂離宮を改修してこれを迎賓施設とすることが決定された。

① 銅板瓦棒葺きの屋根。
正面両サイドには銅鋳物の甲冑を付けた武者が如来の脇侍よろしく睨みを利かせる。

②右側の武者像

③左像の側

④天球を取り巻く星と霊鳥。

⑤天球、銅鋳物に金箔の錺は創建当時のまま。
昭和の大修理の際には洗浄しただけだ。

⑥、⑦、⑧ 600ミリの望遠レンズで撮ったのがこの写真。
ファインダーを覗いていて、吸盤で吸い付いているのではないかと思えるほどだ。一文字の額縁葺き。

5年の歳月と108億円(工費101億円、内装費7億円)をかけて、村野藤吾の設計により、1974年(昭和49年)3月に、迎賓館が完成。その後2006年(平成18年)から2008年(平成20年)にかけて、大規模な改修工事が行われて、2009年(平成21年)12月8日、旧東宮御所(迎賓館赤坂離宮)として国宝に指定、明治以降の文化財としては初の国宝となった。

錺(かざり)職人の技

板金職人の腕の見せ所はなんといってもここ。両サイドの塔のドーム屋根ではないだろうか。この部分は平成の大改修での施工だ。

⑨門衛所の屋根で向かい合う2対の鳳凰。

⑩鳳凰は真鍮板を張り合わせたもので、もちろん錺(かざり)職人の技。有名な設計者がデザインしたそうだ。