金属屋根工事や板金工事では独特な用語が使われており、普段の生活では馴染みがなく意味が分かりにくいものが多くあります。そこでいくつかの用語について、解説を掲載します。
解説は、旧亜鉛鉄板会が発行しておりました『亜鉛鉄板』誌のVol.44 №5及びVol.45 №5より引用しております。執筆者はナガタニルーフシステムの永谷洋司氏です。記して感謝の意を表します。
なお、掲載にあたり省略等を行った箇所があります。
屋恨を真上から見たとき、方形、六角形や八角形の場合は、各面が頂部の一点に 集まるため、そこで雨仕舞いが必要になります。
日本の古建築(新しい建築でも 、外国の建築でも雨仕舞いは必要ですが)ではこの頂部に、露盤宝珠を取り付け ます。ただ露盤宝珠は単に雨仕舞いだけでなく、多分に装飾的な意味も持ちあわせているものです。図は日光東照宮輪蔵み露盤宝珠で、江戸時代の例です。
ここで、宝珠に炎のような装飾が付いていますが、これをとくに火焔宝珠ということ があります。各部分の名称は図でご覧下さい。