あの屋根!この屋根!

たかまつミライエ 最先端技術と匠の技で完全球体の防水に挑む

(4/4) 一般社団法人 日本金属屋根協会・広報委員会

全国から腕利きの職人さんに集まってもらいました。

半径8 メートルの球体というのはとても小さい

球体PC 下地と屋上取合状況

Q7:職人に求められた技能も高いものですね。

全国から腕利きの職人さんに集まってもらいました。段坂板金工業、林板金、田山板金に協力を依頼しました。九州国立博物館の難しい屋根をこなしチタンに慣れている職人さんたちです。

チタンはステンレスと比べて、比較的堅い、脆いですね。繰り返し曲げられない。ステンなら粘りがあって加工しやすいです。又、チタンの溶接は溶接条件の調整が難しいのです。立ち上がりや取り合いで役物加工するとき、気を遣います。溶接作業の時に曲げたり、戻したりで微調整することが多いのですが、一発で仕上げなければならない。脆いことがわかっていても、慣れてないとできないのです。メーカーでも、以前に比べ柔らかい材料を作るようになりましたが、施工が難しいことには変わりはありません。

それからチタンはデリケートで、素手でさわり一度油分がつくと落ちない。チタン表面の微細な酸化被膜が光を反射することにより、色が変化するため、油がわずかでもつくと反射率が変わり、色が違って見えるのです。白い養生フィルムがついていて、最後の最後にはがしました。我々だけならいいのですが、他の工種、特に足場をばらすときに触られたり、傷つけられるのが怖いですね。

ステンレス防水もチタン防水も保証期間は10年ですが、これからの100年建築等においてもステンレスやチタンはその要望に応えられる材料であると期待しています。

半径8 メートルの球体というのはとても小さい

サッシ取合EXP 納め図

南半球モックアップ検証

サッシ取合 一般部

割り付け、墨だし、はぜの倒し方などを検討

屋上笠木取合部

南半球モックアップ検証

サッシ取合 コーナー部

割り付け、墨だし、はぜの倒し方などを検討

水下パラペット取合部

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