金属板の両端部を立ち上げて上部に馳(はぜ)を設け、野地板にファスナーで固定した吊子を両端から挟みつけて馳締めする工法です。馳締めの代わりにキャップを用いてジョイントするキャップタイプなどがあります。
この立平葺の変形で、溝板中央に力心を入れて強度を持たせた蟻掛葺工法もあります。曲面屋根にも対応できるので様々な建物に採用されます。雨仕舞や滑雪性がよいため、北海道・東北地区の多雪地帯で多く使用されてきましやが、最近では意匠性を評価され、全国的に使われることが多くなっています。
立平葺-(1)キャップタイプ
立平葺-(2)はぜ締めタイプ