折板屋根の設計に際して
折板屋根の性能を確保するために、設計に際して下記の事項にご留意くださるようお願い申し上げます。
(1)屋根勾配
金属屋根には工法により最低勾配が決められております。 最低勾配以下での使用は、室内へ雨水が浸入する恐れがありますので、避けてください。万一、最低勾配以下で使用する場合は、仕様等につきましてご相談ください。
(2)多雪地域・強風地域
多雪地域、強風地域での使用に際しては、仕様等についてご相談ください。
(3)腐食環境
塩害・亜硫酸ガス等の影響により金属板の劣化が懸念される環境では、金属板の選択には注意が必要です。金属板の選択に際してはご相談ください。
(4)といの排水量
とい(特に谷どい)の排水量については十分ご検討ください。 ごみ、落ち葉等が多い場所では、といの詰りを防ぐ方策をお取りください。
(5)接触腐食の防止
異なった金属同士が接触すると一方の金属が腐食することがあります。 仕様等にご注意いただくとともに、接触する場合は防護措置をお取りください。
(6)雪止め金具
雪止め金具を設置する場合は、屋根工事と同時に取り付けてください。屋根完成後の取付は、雨水の浸入の恐れがあります。
(7)下地
屋根の取り付けに支障のないように配置ください。
(8)その他にご留意いただきたい事項
金属屋根の耐風性能は、荷重条件に対応して、屋根仕様を変更することで確保できるシステムになっています。 強風地域での仕様決定に際しては、特にご留意ください。
金属屋根の音鳴りは、熱で伸び縮みする金属の特性からして避けられない面があります。要因は様々考えられていますが、必ずしも屋根材だけに原因があるわけでないと見られています。