折板屋根の諸性能
3-防露性(結露防止)
鋼板製折板屋根は軽量で高強度ですが、建材の中では比較的熱を伝えやすい素材であり、薄いため外気温の変化に対して敏感な製品となっています。 この欠点を鋼板裏面に裏打材を設置することにより改善しました。
一般的には、断熱性能熱貫流率(U 値)が低く(断熱性能が高い)なれば結露は起こりにくくなります。同じ裏打材であれば、 厚い方が高性能になります。
裏打材の断熱性能値で不足の場合は、 二重折板での検討が必要になります。
なお、断熱材の選択には、次の点にご注意ください。 室内用途が高温多湿となるような場合は、屋根裏面の裏打材に結露が発生することが懸念されます。 繊維質であるガラス繊維シートは結露水を保水してしまう性質があり、カビやハガレの原因となるおそれがある。 比較的保水率の低い発泡プラスチック断熱材の選択をお勧めします。
結露、断熱性能値の計算は諸条件の入力が必要になります。 当協会では、会員企業の皆様に計算ソフト「屋根を調べる」を提供しています。