各種性能

2. 遮熱性能
(遮熱鋼板の優位性について)

地球温暖化やヒートアイランド現象の防止など環境に配慮した鋼板へのニーズが高まっています。これまで塗装鋼板(プレコート用の塗料)に使用する黒色顔料にはカーボン(黒鉛)が使われることが多かったのですが、カーボンは赤外線(波長が780nm以上の赤外領域)の吸収率が非常に高い材料で、太陽光の照射により温度が上がりやすい特性がありました。遮熱鋼板は、このカーボンを赤外線の反射が高い黒色の遮熱顔料に置換することで太陽熱反射性能を向上させ、鋼板の温度上昇を防いだ製品となっています。遮熱鋼板と断熱裏張り材を組み合わせた鋼板製屋根(断熱亜鉛鉄板)は日射による温度上昇を抑えることができるため、空調費の削減によるCO2排出抑制や、ヒートアイランド現象の緩和などに有効とされています。

顔料による反射率の違い

顔料による反射率の違い

遮熱仕様プレコート鋼板の施工例と表面温度測定例(堺市、晴れ、外気温:32℃)

遮熱仕様プレコート鋼板の施工例と表面温度測定例

(鋼板製屋根・外壁の設計・施工・保全の手引き MSRW2014 より抜粋)

サーモグラフィーでの調査例 遮熱鋼板の方が黄色く温度が低いことが分かります。

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