防火材料・耐火構造認定一覧

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認定番号 FP030RF-9326

特徴

1.JIS A 6514 (金属製折板屋根構成材)に規定するほぼ全範囲 のシングル折板に適用されます。

2.折板の接合方法(重ね、はぜ締め、かん合)は問いません。

3.折板の形状(山高と山ピッチ)により適応できる最大許容梁間(連続、単純、片持)と鋼板の板厚が異なります。

4.タイトフレームの板厚は3.2㎜以上。

(JIS G 3131または3141)

5.適応する裏打材は無機質高充填フォームプラスチックで1種と2種(制振材付き)があり、厚さが異なります。

委員会で性能確認を受けた製品に限定されます。

6.適応裏打材厚さは、1種が9㎜以下、2種が4㎜以下です。接着剤は合成ゴム系、アクリル系またはウレタン系で、塗布量は固形分15g/㎡以下です。

7.認定名称

無機質高充填フォームプラスチック裏張/金属板屋根

概要

1.屋根30分耐火構造仕様:対象

FP030RF-9326 (無機質高充填フォームプラスチック裏張/金属板屋根)
1種(ハイエチレンスーパー、フネンエース)
2種(しずかエース)

(※各メーカーの個別認定品はここでの説明の対象外)

2.確認事項

以下の仕様であることを必ず確認下さい。

対象は、表1の◎及び○のついた範囲の折板屋根

① 折板の山高と山ピッチ

② 折板の形状により、適用できる最大許容梁間と鋼板の板厚

③ 折板に使用できる鋼板

④ タイトフレームの材質と板厚(板厚は3.2㎜以上)

⑤ 裏打材は、委員会で性能確認を受けた製品

表1 山高・山ピッチによる折板分類(寸法単位:㎜) 【金属製折板屋根構成材】 JIS A 6514抜粋
山ピッチによる記号→ 20 25 30 33 35 40 45 50
山ピッチ寸法(㎜)→ 190以上 230未満 230以上 270未満 270以上 310未満 310以上 350未満 350以上 390未満 390以上 430未満 430以上 480未満 480以上 520以下
↓山高による記号
山高寸法(㎜)↓
0.6 09 80以上100未満              
11 100以上120未満            
13 120以上140未満        
0.8 15 140以上160未満
17 160以上180未満    
19 180以上210以下      

材料等

1.主構成材料

①金属板:厚さ0.6㎜以上。JIS A 6514に準ずる。

  • JIS G 3302(溶融亜鉛めっき鋼板) JIS G 3313(電気亜鉛めっき鋼板) JIS G 3314(アルミめっき鋼板)・・・等の亜鉛・アルミめっき鋼板
  • JIS G 4304~4307、4312(ステンレス鋼板)等の高耐候性鋼板
  • JIS G 3312(塗装溶融亜鉛めっき鋼板) JIS G 3318(塗装溶融亜鉛-5%アルミめっき鋼板) JIS G 3320(塗装ステンレス鋼板)等の焼付塗装鋼板で不燃材料に認定されている融点1450℃(ただし鋼板)以上の鋼板

②タイトフレーム:厚さ3.2㎜以上(JIS G 3131またはJIS G 3141)

③裏打材:FP030RF-9326  無機質高充填フォームプラスチック(準不燃材料認定品QM-9849) 1種及び2種(制振材付き)

2.副構成材料

①構成部品

  • ボルト・ナット:径7.5㎜以上(JIS B 1180またはJIS B 1181適合品)
  • 座金、パッキン

②接着剤:FP030RF-9326 合成ゴム系、アクリル系またはウレタン系。固形分として15g/㎡以下

標準仕様 (施工仕様)

1.折板屋根成形加工

①現場貼り

  • 無機質高充填フォームプラスチックは、折板メーカーの仕様及びその責任施工により、安全に組み立てられた折板成形品に貼る。
  • 無機質高充填フォームプラスチック(1種)を、折板成形品に接着剤を全面塗布し、または無機質高充填フォームプラスチック(2種)の離型紙を剥がし圧着する。

②工場貼り

  • 成形されていない金属板に接着剤を全面塗布し、無機質高充填フォームプラスチック(1種)を圧着する。または成形されていない金属板に無機質高充填フォームプラスチック(2種)の離型紙を剥がし圧着する。
  • 接着剤を用いて表面を改質処理した無機質高充填フォームプラスチック(1種)と成形されていない金属板を加熱圧着する。または成形されていない金属板に無機質高充填フォームプラスチック(2種)の離型紙を剥がし圧着する。
  • a)またはb)により加工した金属板のロールフォーミングを行う。

2.折板屋根組立

梁、または桁にタイトフレームを正確に溶接する。その後、折板屋根を乗せボルト、ナット、座金、パッキンにてしっかり固定する。

表2 折板形状:金属板厚さと許容梁間区分
金属板厚さ(㎜) 最大許容梁間(m) 折板形状
連続梁 単純梁 片持梁 山高(㎜) ピッチ(㎜)
0.6 4.0 3.5 1.7 175以下 300以下
5.8 4.9 1.9 150以下 250以下
0.8 6.8 5.7 2.5 250以下 500以下
1.0 7.3 6.2 3.0
1.2 8.8 6.7 3.5

※ただし、荷重100kg/㎡の場合

3.その他

床面から梁の下端までの高さが4m以上の鉄骨造の小屋組で、その直下に天井がないものまたは直下に不燃材料もしは準不燃材料で造られた天井があるもの以外の梁は、1時間耐火被覆を施す。

〔参考資料〕

断熱亜鉛鉄板委員会で性能認定を受けた製品

表3 性能認定を受けた断熱材
FP030RF-9326
1種 昭和電工 ハイエチレンスーパー 厚さ:9㎜以下
古河電気工業 フネンエース
2種(制振材付き) 古河電気工業 しずかエース 厚さ:4㎜以下

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