防火材料・耐火構造認定一覧

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認定番号
FP030RF-1989-1(1)・(2)

特徴

1.鋼板板厚は、0.8~1.2㎜が使用できます。

2.鋼板は、フェライト系ステンレス製も使用できます。

3.折板の形状は、H1750(はぜ、山高170程度、山ピッチ500程度)でシングル折板です。

4.タイトフレーム板厚は、2.3~4.5㎜が使用できます。

5.認定番号の()書きについては、下記の通りです。

FP030RF-1989-1(1):裏打材なし
FP030RF-1989-1(2):裏打材あり

6.(2)に適応する裏打材は、下記の通りです。

①ガラス繊維シート断熱材 厚さ5~10㎜
②無機質高充填フォームプラスチック 厚さ4~10㎜
③無機質高充填フォームプラスチック/アルミニウムはく 厚さ4㎜以下
④アクリル系樹脂塗装ポリエステル樹脂不織布 厚さ2㎜
⑤アクリル樹脂系塗装ポリエステル樹脂不織布張/アクリル樹脂系裏面塗装/ガラス繊維フェルト 厚さ4㎜
⑥ポリエチレン樹脂系フォーム 厚さ2~10㎜
⑦ポリエチレン樹脂系フォーム/アルミニウムはく 厚さ4㎜以下
委員会で性能確認を受けた製品に限定されます。

7.認定名称

FP030RF-1989-1(1)
葺材[めっき鋼板製又はステンレス鋼板製]折板屋根
FP030RF-1989-1(2)
裏打材[無機質系又は合成樹脂系]裏張・
葺材[めっき鋼板製又はステンレス鋼板製]折板屋根

概要

1.認定番号・名称等

認定番号及び名称等は表1の通りです。

表1 認定番号と名称等(単位:㎜)
認定番号 名 称 JIS折板分類 鋼板厚さ 許容梁間 鋼板種類
FP030RF-1989-1(1) 葺材[めっき鋼板製又はステンレス鋼板製]折板屋根 H1750 0.8~1.2㎜ 4,000㎜以下 別記載
FP030RF-1989-1(2) 裏打材[無機質系又は合成樹脂系]裏張・
葺材[めっき鋼板製又はステンレス鋼板製]折板屋根

2.適用裏打材

適用できる裏打材材は、表2の断熱亜鉛鉄板委員会の認定品です。

表2 適用できる裏打材
裏打材 製品名 厚さ(㎜)
ガラス繊維シート断熱材 スーパーフェルトンⅢ、フネンルーフG2、NSフネンGF 5~10
無機質高充填フォームプラスチック フネンエース、ハイエチレンスーパー 4~10
無機質高充填フォームプラスチック/アルミニウムはく しずかエース 4以下
アクリル系樹脂塗装ポリエステル樹脂不織布 サウンドプルーフSF-2Rフネン 2
アクリル樹脂系塗装ポリエステル樹脂不織布張/アクリル樹脂系裏面塗装/ガラス繊維フェルト サウンドプルーフGW-4Rフネン

4

ポリエチレン樹脂系フォーム フォームエース、トーレペフ 2~10
ポリエチレン樹脂系フォーム/アルミニウムはく シールドエース ※(旧)きららエース 4以下

 

参考 山高・山ピッチによる折板分類 (寸法単位:㎜) 【金属製折板屋根構成材】 JIS A 6514抜粋
JIS A 6514を参照した
分類表
山ピッチ記号 35 40 45 50
山ピッチ寸法 350以上390未満 390以上430未満 430以上480未満 480以上520以下
山高記号 山高寸法
15 140以上 160未満        
17 160以上 180未満       H1750

内容と適用条件

新しい認定の内容と適用条件は以下の通りです。

1.主構成材料等

①鋼板の種類及び規格(鋼板は厚さ0.8〜1.2㎜で塗覆装(化粧)あり及びなしの物)

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302 SGCC)
    溶融亜鉛めっき:めっき付着量250g/㎡以上
  • 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317 SZACC)
    溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき:めっき付着量250g/㎡以上
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321 SGLCC)
    溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき:めっき付着量150g/㎡以上
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314 SA2C)及び(JIS G 3141 SPCCに当該めっきを施したもの)
    溶融アルミニウムめっき:めっき付着量150g/㎡以上
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3323)
    溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき:めっき付着量145g/㎡以上
  • 冷間圧延ステンレス鋼板(フェライト系ステンレス)(JIS G4305)

②化粧の仕様

表・裏面の合計:138±14μm以下、有機質182.6±18g/㎡以下

  • 塗料(表面及び裏面)
    ポリエステル系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン・ポリエステル系、フッ素樹脂系、塩化ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、フッ素樹脂配合アクリル樹脂系、フッ化ビニリデン樹脂系、アクリル・塩化ビニル樹脂系

③折板の仕様

折板の仕様は、表3および図の通りです。

表3 折板の仕様(単位:㎜)
適用認定番号 折板の働き幅 山高さ 上底・下底・他
FP030RF-1989-1 500±20 155~180
(+5,-0)
詳細形状は、認定書による

2.副構成材料

①タイトフレーム

タイトフレームに使用できる鋼板の種類及び規格は、以下の通りです。

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302)
  • 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317)
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321)
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314又はJIS G 3141に当該めっきを施したもの)
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3323)
  • 電気亜鉛めっき鋼板(JIS G 3313)

タイトフレームの寸法及び形状は、表4によります。

表4 タイトフレームの寸法及び形状 (単位:㎜)
適用認定番号 鋼板厚さ 山高 形状・その他
FP030RF-1989-1 2.3~4.5 39~50 A 162~190
B 170~195
C 165~190

②ボルト・ナット等(材料及び規格)

ボルト・ナット等の材料及び規格は、表5によります。

表5 タイトフレームと吊り子の接合用(単位:㎜)
適用認定番号 タイトフレーム ボルト・ナット(鋼製)
FP030RF-1989-1 Aタイプ M10以上×L20以上
Bタイプ M10以上×L25以上
Cタイプ M10以上×L30以上

③吊り子

タイトフレームと吊り子の組み合わせは、表6によります。

適用認定番号 FP030RF-1989-1

吊り子に使用する鋼板の種類及び規格
 タイトフレームAタイプ用の鋼板の厚さは1.0~3.2㎜です。
 タイトフレームBタイプ用の鋼板の厚さは1.0~1.6㎜です。
 タイトフレームCタイプ用の鋼板の厚さは1.0~2.3㎜です。

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302)
  • 融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317)
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321)
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314又はJIS G 3141 に当該めっきを施したもの)
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3323)
  • 電気亜鉛めっき鋼板(JIS G 3313)
  • ステンレス鋼板(JIS G 4304及びJIS G 4305))

表6:タイトフレームと主な吊り子の組合せ(H1750) (単位:㎜)
  タイトフレーム 吊り子
形状(代表) 高さ 長さ 厚さ
A
(24タイプ)
35~55 40~70 130~300 1.0~3.2
B
(6タイプ)
55~110 10~20 130~150 1.0~1.6
 
 
  C
(2タイプ)

 

70~110 15~25 130~150 1.0~2.3

④母屋とタイトフレームとの接合(溶接)

母屋とタイトフレームの接合は、表7によります。

表7 母屋とタイトフレームとの接合(単位:㎜)
認定番号 溶接長さ
(1箇所当たり)
溶接箇所数
(1谷当たり)
のど厚さ
FP030RF-1989-1 20以上 4箇所(両側×2箇所) 1.6~3.2

3.施工方法

施工方法は以下によります。
(1)FP030RF-1989-1(H1750)の施工方法

①タイトフレームの取り付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔が4,000㎜以下であることを確認する。タイトフレームを墨出し線に合わせて母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、溶接は1谷当たり4箇所(谷部の両側×2箇所)とする。

②折板の取り付け

吊り子をタイトフレームにボルト(M10㎜以上×L20㎜以上)・ナットで固定する。
折板をタイトフレームの上に配置し、隣り合う折板相互の馳部を吊り子のツメの部分に差し込み、両者の馳部を専用の馳締機でかしめ、吊り子を介して、折板をタイトフレームに取付ける。
折板の長さ方向の相互の馳部は、専用の馳締機でかしめて接合する。

③母屋の耐火被覆

母屋に1時間の耐火被覆を施す。ただし、平成12年建設省告示第1399号第4号三号二の規定に該当する場合には、上記の耐火被覆は必要としない。

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