防火材料・耐火構造認定一覧

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認定番号 FP030RF-0633

特徴

1.鋼板板厚は、0.8~1.2が使用できます。

2.鋼板は、ステンレス製は使用できません。

3.折板の形状は、H1750(はぜ、山高170程度、山ピッチ500程度)でシングル折板です。

4.タイトフレーム板厚は、2.3~4.5㎜が使用できます。

5.適応する裏打材はガラス繊維シート断熱材で厚さは、 5~10㎜です。

委員会で性能確認を受けた製品に限定されます。

6.認定名称

ガラス繊維シート断熱材裏張/めっき鋼板製折板屋根

概要

1.認定番号・名称等

認定番号及び名称等は表1の通りです。

表1 認定番号と名称等(単位:㎜)
認定番号 名  称 JIS折板分類 鋼板厚さ 許容梁間 鋼板種類
FP030RF-0633 ガラス繊維シート断熱材裏張/めっき鋼板製折板屋根 H 1750 0.8〜1.2 4,500以下 別記載

*JIS折板分類は、JIS A 6514を参照のこと

2.適用裏打材

適用できる裏打材は、表2の断熱亜鉛鉄板委員会の認定品です。

表2 適用できる裏打材
裏打材 製品名 厚さ(㎜)
ガラス繊維系断熱材 スーパーフェルトンⅢ(ニチアス) 5〜10
フネンルーフG2(日本グラスファイバー工業)
NSフネンGF(中川産業)

※以後文の中では、ガラス繊維シート断熱材を(G)、無機質フォームプラスチック系断熱材を(P)と略称で示します。

3.確認事項

使用に際しては、以下の事項を確認下さい。

①折板の山高・山ピッチ・形状

②認定により適用できる適用鋼板厚さ及び最大許容梁間

③折板に使用できる鋼板の種類及び最大塗膜厚及び質量(重量)

④認定により適用できるタイトフレームの材質・形状・幅・厚み(2.3〜4.5㎜)

⑤裏打材(断熱亜鉛鉄板委員会認定品)

参考 山高・山ピッチによる折板分類 (寸法単位:㎜) 【金属製折板屋根構成材】 JIS A 6514抜粋
JIS A 6514を参照した
分類表
山ピッチ記号 35 40 45 50
山ピッチ寸法 350以上390未満 390以上430未満 430以上480未満 480以上520以下
山高記号 山高寸法
15 140以上 160未満        
17 160以上 180未満       H1750

内容と適用条件

認定の内容と適用条件は以下の通りです。

1.主構成材料等

①鋼板の種類及び規格(鋼板は厚さ0.8〜1.2㎜で塗覆装(化粧)あり及びなしの物)

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302 SGCC)
    溶融亜鉛めっき:めっき質量250g/㎡以上
  • 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317 SZACC)
    溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき:めっき質量250g/㎡以上
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321 SGLCC)
    溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき:めっき質量150g/㎡以上
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314 SA2C)及び(JIS G 3141 SPCCに当該めっきを施したもの)
    溶融アルミニウムめっき:めっき質量150g/㎡以上
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3141 SPCCに当該めっきを施したもの)
    溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき:めっき質量140g/㎡以上

②化粧の仕様

表・裏面の合計:280±28μm以下、有機質量326±33g/㎡以下

  • 塗料(表面及び裏面)
    ポリエステル系、シリコーン樹脂系、アミノ・アルキド樹脂系、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系、シリコーン・ポリエステル系、フッ素樹脂系、塩化ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、フッ素樹脂配合アクリル樹脂系、フッ化ビニリデン樹脂系、塩化ビニル・アクリル・フッ素共重合樹脂系、アクリル・塩化ビニル樹脂系
  • フィルム系(表面及び裏面)
    塩化ビニル樹脂系フィルム、アクリル樹脂系フィルム、フッ素樹脂系フィルム、塩化ビニル樹脂系シート、アクリル樹脂系フィルム・塩化ビニル樹脂系シート、フッ素樹脂系フィルム・塩化ビニル樹脂系シート

③折板の仕様

折板の仕様は、表3および図の通りです。

表3 折板の仕様(単位:㎜)
適用認定番号 折板の働き幅 山高さ 上底・下底・他
FP030RF-0633 500±20 155~180(+5, -0) 詳細形状は、認定書による

2.副構成材料

①タイトフレーム

タイトフレームに使用できる鋼板の種類及び規格は、以下の通りです。

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302)
  • 溶融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317)
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321)
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314又はJIS G 3141に当該めっきを施したもの)
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3141に当該めっきを施したもの)
  • 電気亜鉛めっき鋼板(JIS G 3313)

タイトフレームの寸法及び形状は、表4によります。

表4 タイトフレームの寸法及び形状 (単位:㎜)
適用認定番号 鋼板厚さ 山高 形状・その他
FP030RF-0633 2.3~4.5 39~50 A 162~190
B 170~195
C 165~190

②ボルト・ナット等(材料及び規格)

ボルト・ナット等の材料及び規格は、表5によります。

表5 タイトフレームと吊り子の接合用(単位:㎜)
適用認定番号 タイトフレーム ボルト・ナット(鋼製・ミリメートル規格に限る)
FP030RF-0633 Aタイプ M10以上×L20以上
Bタイプ M10以上×L25以上
Cタイプ M10以上×L30以上

③吊り子

タイトフレームと吊り子の組み合わせは、表6によります。

適用認定番号 FP030RF-0633

吊り子に使用する鋼板の種類及び規格
Aタイプ、Bタイプの鋼板厚さは1.0~1.6㎜、Cタイプは1.0~2.3㎜です。

  • 溶融亜鉛めっき鋼板(JIS G 3302)
  • 融亜鉛−5%アルミニウム合金めっき鋼板(JIS G 3317)
  • 溶融55%アルミニウム−亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321)
  • 溶融アルミニウムめっき鋼板(JIS G 3314又はJIS G 3141 に当該めっきを施したもの)
  • 溶融亜鉛−アルミニウム−マグネシウム合金めっき鋼板(JIS G 3141に当該めっきを施したもの)
  • 電気亜鉛めっき鋼板(JIS G 3313)
  • ステンレス鋼板(JIS G 4304及びJIS G 4305))

表6 FP030RF-0633 タイトフレームと吊り子の組み合わせ(単位:㎜)
  タイトフレーム 吊り子
形状 高さ 長さ 厚さ
A 40~55 50~65 130~150 1.0~1.6
B 70~100 15~20 130~150
C 80~100 15~25 1.0~2.3

④母屋とタイトフレームとの接合(溶接・ねじ留め)

母屋とタイトフレームの接合は、表7によります。

表7 母屋とタイトフレームとの接合(単位:㎜)
認定番号 溶接長さ
(1箇所当たり)
溶接箇所数
(1谷当たり)
ねじ寸法 留め付け本数
(1山当たり)
FP030RF-0633 20以上 4箇所 - -

3.施工方法

施工方法は以下によります。
FP030RF-0633(H1750・G)の施工方法

①タイトフレームの取り付け

折板屋根を施工する母屋芯相互の間隔が 4,500㎜以下であることを確認する。
タイトフレームを墨出し線に合わせて母屋の直上に配置し、アーク溶接で母屋に取付ける。溶接位置はタイトフレームの谷部とし、溶接長さは1箇所当たり20㎜以上で、溶接は1谷当たり4箇所(谷部の両側×2箇所)とする。

②折板の取り付け

吊り子をタイトフレームにボルト(M10㎜以上×L20㎜以上)・ナットで固定する。
折板をタイトフレームの上に配置し、隣り合う折板相互の馳部を吊り子のツメの部分に差し込み、両者の馳部を専用の馳締機でかしめ、吊り子を介して、折板をタイトフレームに取付ける。
折板の長さ方向の相互の馳部は、専用の馳締機でかしめて接合する。

③母屋の耐火被覆

母屋に1時間の耐火被覆を施す。ただし、平成12年建設省告示第1399号第4号三号二の規定に該当する場合には、上記の耐火被覆は必要としない。

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